冷静になって考えると看護助手の仕事ってやばいよな
看護助手をやっていた当初は毎日張り詰めたようにピリピリしていたのだと思う。
本当にこれは無資格の看護助手の仕事なのかなって疑問に思いながらやった業務もある。
なにか事故があったら責任取れないよ。
なぜそんなにびくびくしてたのかというと看護助手は医療事故の保険を病院からかけてもらっていなかったから。(当時の話です。現在は知りません。)
医療行為をしない看護助手が保険に入る必要なんてないじゃないかという意見もあるだろう。
それはもっともな意見だ。
だけど患者さんに接していると、予想外な出来事に、遭遇するときもある。
当時の日記を読み直してみよう。
08月31日
今日も一日、無事故で仕事を終えることができた。
なにをそんなにビクビクしてるか?それは医師や看護師、PTさんや検査技師さんはみんな保険に入っている。正規職員は病院が保険に入らせてくれる。
だからもし何か事故が起きて患者さんの家族と裁判になっても保険に入ってる。仮にそういう状況になっても事故を起こした本人は病院と病院専属の弁護士が守ってくれる。
だけど看護助手は無保険だ。
仕事で患者さんを車椅子でしょっちゅう運んでいる。
中には拘束帯をしないと暴れて手にえない患者さんもいる。
高齢で痴呆もあるからほっといたら勝手にどこかへ行ってしまう患者さんもいる。
一番ヤバイのが痴呆で勝手に動いて転んで骨折しちゃう患者さん。
これは聞いた話なのだが午前中の大病院はどこも大体が患者や職員たちでごった返す。
多忙を極める中、検査をするために検査室へ患者さんを移動させた。
介助してベッドに移動させて、検査を行いますので動かないでくださいと患者さんに伝えたのにも関わらず、患者さんが動いて転んで死亡した事件があった。
でもちゃんと見てなかった、お前の責任だと裁判では負けてしまう。
では保険に入らせてもらえない俺たちは仮に事故を起こした場合どうすればいい?
何千万、何億の賠償金なんて払えないよ。
そのうえ上司の看護師長は毎朝朝礼で、事故を起こした人はその時に患者さんを担当した人の責任だから、と毎日言い続けている。
誰も起こしたくて事故をおこすわけではない。
しかし病院内の過酷な業務をこなしていたら事故がまったく起きないとは絶対にいえない。
俺はひょっとしてとんでもないところで働いてるのかもしれない。
毎日、細くて不安定な綱の上を歩いてるみたいだよ。その上、看護師たちの表情も読み取らなければならない。
同じ業務でも指示する看護師で雲泥の差が出る。
同じ看護師でもプライド高い人にはそれなりに距離をとって、分をわきまえて対応しないといけないし、何でも助手に任せたい看護師には先読みして行動しないといけない。
短時間にあれもやって、これもやってと複数の指示の情報を脳で処理してその中で優先順位をみつけて行動する。
しかし看護師の中には、自分が出した指示をすぐに実行しないとマジ切れするやつもいる。
やっかいだよ。ほんとに。それで事故を起こさないように患者さんから目を離すことも許されない。
事故が起きたら担当した看護師の責任ではなくその時患者さんを相手にしてた人に責任になる。。と毎日上司が言い続けている。
それで月14万の手取り。
ため息が出るよ。だから早くやめたい。
もうバックレようかとも思ってる。
でもそんな職場に解雇されそうになってるのにやめたくない人もいる。
隣のロッカーのおじさんは今日で正式に解雇になったが、本人は明日もくるぞ。
私は解雇を認めないと、更衣室で息巻いてた。上司と仕事で衝突して揉めて解雇になったみたいだ。
仕事は必ず誰かの役に立っている。
だから今の仕事もきっと病院の職員や患者さんや患者さんの家族のために役に立っている。
でも俺はこの職場を離れたい。一刻も早く。
隣のおじさんもこんな職場に見切りつけて早く転職先探せばいいのに。
たとえ残れてももう修復は不可能なほど職場の人間関係はひえきってるはずだよ。
疲れたな。また明日。
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