看護助手は病棟の歯車

 

看護助手を、辞めると決めたら、一秒でもこの職場に居たくなかった。


この日記は看護助手を退職する五日前の日記だ。


日記を読み返していると、とにかく早く辞めたかったんだなと思う。


自分の将来を考えて自分に得にならないと判断したから辞めたかったんだと思う。


仕事をすることで得るものがないと、その仕事を続ける意味がないと僕は考えている。


例えば、何も得ることのない単調な仕事を5年続ける。


その仕事をすることで勉強になったり、技術が磨かれたりする仕事を5年する。


同じ5年間で得る経験値はもちろん後者の方がたくさんあるし、その後の人生設計に大きく関わってくる。


看護助手は病院内の小さな歯車みたいなものだ。



無くてはならないもの。



でもその歯車は、正直、誰でもいいんだ。



壊れたら簡単に換えられる。



僕はそんな歯車で居続けることに我慢が出来なかった。







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